ヘールボップ彗星
V字の尾が見える
1997年3月8日
2月9日以来まともな写真が撮れていませんでした。いろんな方からメールをいただき、かなり大きくなって尾も長いと聞かされていたので、この週末は何とかして撮りたい!見たい!と思っていたのですが、念願かなって晴れ間とすばらしい星空に恵まれました。
3時に美和村に着き、急いで望遠鏡を組み立てていると、森の中からまず彗星の尾が顔を出し、順調に成長している姿が見られました。尾は10度くらい(腕をいっぱいにの伸ばしてグーを作った縦の長さぐらい)が肉眼で見え、明るさはデネブ、アルタイルより明るくこと座の織り姫星ベガよりは暗く、0.5等級と言ったところでしょうか。30×125の双眼鏡では倍率が大きすぎかなりはみ出してしまいますが、中心から吹き出るジェットがよく見えました。7×50の双眼鏡が見るにはちょうど良い大きさです。
1997年3月8日
ヘールボップ彗星
朝焼けに浮かぶ彗星
1997年3月17日
15.16日の週末は月の影響もなくヘールボップ彗星には絶好の観測日のはずだったのですが、天候が悪くおあずけになってしまいました。そのため17日は月曜で仕事がありましたが、天気の変わりやすいこの時期に晴れ間はのがすなと、出勤前に秋が瀬公園に行って来ました。
一応晴れていたのですが雲が多く、特に彗星の方向は雲が次々に流れており135mmで撮った写真はほとんど失敗してしまいました。雲間から見た彗星は肉眼でも尾が確認でき、7×50の双眼鏡で視野の3分の2ぐらい尾がわかりました。この秋ヶ瀬公園は南に東京、東から北には浦和、大宮と光害のまっただ中でやっと3等星が見られる環境ですから、空の暗い場所に行けばかなりよく見えたと思います。
4時半すぎると空もしらみ始め、朝焼けも見えてきましたが、彗星は結構見えていたのでためしに何枚か写したうちの1枚がご覧の写真です。クローズアップの写真もいいですが、風景といっしょの写真も情緒があって気に入っています。
今回は彗星の高度がだいぶ低くなってきたなと感じました。すでに夕方の北西の空にも見られるようになりしばらくは朝夕両方で見られますが、これからは夕方の方が条件がよくなってきます。