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星空散歩web updated 2016-10-08

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ヘールボップ彗星

しし座流星雨1

しし座流星群は毎年11月17日前後に見られ1時間に数個の流れ星を見ることができます。また33年おきに大出現して運が良ければ数千個から数十万個の流星雨が見られることでも知られており1999年にはヨーロッパで大出現も見られました。

今回の日本での大出現は2001年と今までの常識とは違うのですがある博士がこの年に大流星雨が出現すると予測したのです。
その人の名はデビット・アッシャ博士。イギリス生まれの天文学者ですが、この人は今まで誰もなしえなかったしし座流星群のピーク時刻を1999年・2000年と連続でピタリと当てたのです。そしてさらに彼は2001年の11月に1時間に15.000個の流星雨を予測し特に日本が観測に適した場所であるというのですから天文ファンはもう信じざるを得ませんでした
。天文学者の中には彼の説に懐疑的な人もいたらしいですがそんなことよりもこの予測にも信じるというか信じたい気持ちで全国の星好きはこの日を待っていました。

天文ファンが1生のうち一度は見たいものに1.流星雨 2.大彗星 3.日食があります。彗星は最近ではヘールボップ彗星がありましたし、日食はまだ見ていませんがひまとお金が有れば見ることは可能です。でも流星雨だけは起こるかも知れないという機会そのものが少ない上に確率が低いのでごくごく運が良い人しか見ることが出来ないのです。だから今回のように時間まで予測されているというケースがはじめてで、過大な期待をしてしまう理由なのです。

s-FH010022.23sss.jpgしし座流星雨 オリオン座付近
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s-FH010018ss.jpgしし座流星雨の輻射点

しし座流星雨2

しし座流星群を迎えるにあたって1生に1度のチャンスかもしれないしし座流星群大出現を迎えるにあたってなるべく良い条件で見られるように準備を進めてきました。

まずは観測地。なによりも晴れていなければ話にならないので、関東近辺がだめな場合は北海道から九州・沖縄まで晴れている場所に飛行機で移動することを考えました。もし関東が大丈夫な場合は候補地として群馬県北部・長野県湯の丸高原・長野県野辺山を候補にあげましたが、群馬県の場合は事前の調査が出来なかったのでだめ。

湯の丸高原は普段の晴天率は高いのですがしし座流星群に関しては過去2回はずれているのでこれもボツ。最後の野辺山は星に関しては第1級のおりがみつきであり、知人が1年前から候補地にしていたので信頼性もあり視界もよさそうなのでここに決めました。

最終的には17日に天気図とにらめっこしたうえで決定し、それからインターネットでペンションを検索・申し込みをしました。次に装備。装備といっても見るのは自分の目だけで望遠鏡は必要ないのですが流星写真を撮るので赤道議などの備品はいつも以上に点検しました。赤道議を自宅で組み立ててシュミレーションを行い左右どちらの雲台にどのカメラをつけてどの方向を撮影するかなど普段にはない準備をしたのです。

レンズの曇り止め用にいつもはカイロを使うのですが消えることも考えて専用のヒーターを購入。赤道議用乾電池も多めに用意。懐中電灯は3個用意、これは効きました。これだけやっても現実にはトラブルが発生するのですが。当然翌日は月曜日なので会社は休みをとりました。17日から現地に入り観測を始めることも考えましたが、アッシャ博士を信じて19日の1発勝負です。

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