ヘールボップ彗星
沈む大彗星
1997年4月10日
ヘールボップ彗星
1997年4月10日ヘールボップ彗星を見るために休日をとり、第一級の星空が見られるという奥日光戦場ヶ原に出かけてきました。運良く天気は快晴!近くの湯本温泉に入ってから北西の見渡せる場所に陣取り、日が暮れるのを待ちました。
次第に姿を現したヘールボップ彗星は3月30日よりもダストの尾が広がり大きくなった感じです。しかしイオンの尾はやっとあるかなーといった感じで3月の方がよく見えました。月は細いので影響はないと思っていたのですが、空の暗い奥日光ではかなりじゃまでした。星空の条件はかなりいい場所なので写真でもわかるように彗星の頭が沈んでも尾が見えていました。
20年前に見逃したウエスト彗星の写真で尾だけが山の上に見えている写真があり、いつかこんな写真を撮ってみたいと思っていたので今回望みが叶いました。空の暗さはかなりのものでしたが、南の方は関東の明かりで白んでいて、東京方面の光害のひどさを実感。また、いろは坂を下るととたんに空は明るくなったので、やはり標高の高い場所は有利だと思いました。(標高が高いと当然寒い。この日は21時で-6度!)この日は平日にもかかわらず多くの人が彗星を見に集まっていました。
1997年4月10日
沈むヘールボップ彗星1
1997年4月10日
沈むヘールボップ彗星2
1997年4月10日
沈むヘールボップ彗星3
富士山に沈む彗星
1997年4月12日日本といえば富士山!というわけで富士に沈む彗星を写すべく、出かけてきました。場所は地図でだいたいのあたりをつけて行ったのですが、御殿場から裾野市に入ってしばらく行ったところでちょうど開けた場所があり、カメラを構えた人が何人かいたので話しかけたところこのあたりがちょうど富士山に彗星が沈む場所ですと聞いて陣取りました。
ところが日が落ちてしばらくすると東の方からパチンコ屋とおぼしきサーチライトが!これはなんとか視界からははずれていましたが、次に北の方向に花火のような明かりが現れたではありませんか。それもつぎつぎと。そして”どーん”という音が。 .......。なんとよりによって自衛隊の夜間演習の照明弾だったのです。 というわけで上の写真はその照明弾の焚かれる間をぬって写されたものです。「危険ですからこの付近から待避して下さい」という放送もあり、物々しい雰囲気の中での撮影でした。
さすがに10日に見た時と比べると空が悪いのと、月の影響で見栄えは悪くなっていましたが、肉眼で十分見ることができました。
1997年4月12日
富士山とヘールボップ彗星2